
設立背景
日本において、がんは昭和56年から死因の第1位を占め、厚生労働省のデータによると平成14年には、癌患者数は約128万人にものぼっています。また、平成16年の癌による死亡数は320,315人であり、人口10万人対死亡率253.9人で、癌の死亡総数に占める割合は31.1%となっています。世界全体のがんによる死者は、1990年には518万人、2000年には637万人、2010年には790万人に増えると予測されています。
がん死亡率は年々増加すると予測されています。この理由は、日米欧の先進国での死亡率はその伸びが30%にとどまるのに対して、発展途上国では人口の絶対数の増加と高齢化の進行によって71%も増えると予測しているからです。
癌の診断技術については、多くの医療機器や遺伝子診断法の開発によって、癌の早期発見ができるようになってきました。癌が発見された時点で私たちの癌治療を開始できれば、癌細胞を生体内で孤立させ、癌の浸潤・転移を抑制し且つ、転移癌の成長を抑制することができ、患者の体力レベルを維持しQOLの低下を抑制することが可能です。しかし、患者を取り巻く様々な状況において、癌の発見と同時に治療を開始することは、困難な状態にありました。
このような癌治療の現状をふまえ、当社の創業者である日下部守昭博士により2001年にアメリカで取得されたテネイシンを標的とした転移抑制に関する特許を用い「癌増殖・転移抑制剤」の開発を目指し当社は設立されました。